種々-くさぐさ- 2022/08/26
岩木山虹農園便り18号
八月十二日のニュースによると、イングランド南部では七十六年前の干ばつに匹敵する水不足になっています。
草むらの火災の消火に当たる写真や、農業経営者の呆然とした姿も写真にありました。
一方津軽地方は八月一日~十八日までの降水量は二四四㎜でした。これは昨年度の年間降水量の二五%に中ります。
二〇〇九年、アメリカ海洋大気局は、「農薬・化学肥料・家畜の排せつ物に含まれる亜酸化窒素ガスがオゾン層を破壊する要因」と発表しました。
因みに亜酸化窒素ガスは二酸化炭素の三〇〇倍の温室効果があります。地球が自身を清浄化している?
よみがえる力
土嚢袋を五十袋あまり必死で積みましたが、水の流れを抑えることはできませんでした。大雨の影響で、トマトや南瓜の畑が冠水。地を這う南瓜さんは数個を残して腐りました。トマトさんも根腐れの影響で枯れ始め、実もずいぶん落ちてしまいました。大豆さんは一mの丈に育ち、花も咲かせていたのですが、五百株が四度も大水と川砂になぎ倒されました。
ところが、八月十九日に太陽さんが出て、トマトさんの方は復活。「よくがんばったねえー。」と声をかけております。秋にかけてより味が乗ったトマトさんになること信じています。そして、砂をかぶり地べたに倒れ込んでしまった五百株の大豆さんの中に、なんと立ち上がる大豆が出てきました。
植物は何にも言わないけれど健気に生きています。土さんも懸命に支えてくれたと思います。
今回のことで太陽さんや水さん、土さん、虫さん、野菜さん、お稲様にたいして益々深い尊敬の念が増してきました。
発行元 自然栽培 岩木山虹農園
文責 前田 尚人