種々-くさぐさ- 2022/07/29

岩木山虹農園便り15号

薄青い空にわた雲、夏ですね。七月二十六日のニュースによると、東北北部の梅雨が開けたようです。昨年の空梅雨も記憶に残りましたが、今年は長雨、大雨でしたね。
野菜さんたちは病気にもならず、わたしたちのために、「食べてください」という顔になってきました。
なんともけなげ、めんこい。
夏は、夏の野菜で身体を冷やし、滋養をつけて欲しいなあと思います。
どの野菜さんたちもまだ少し水っぽいような気がしますが、自然栽培特有の雑味がない味を楽しめると思います。
トマトさんは徐々に味が濃くなっていきます。

秋津(あきづ)の国

「秋津島(洲)」とは古事記にもでてくる大和の国、日本の別名です。さら
あきづに「秋津」はトンボの古い名です。つまりこの国はトンボの国とも言えます。
トンボは稲につく「害虫」を食べ、稲を守ってくれる存在だといわれてきました。
同じく古事記に「瑞穂の国」という表現が出てきます。みずみずしい稲の穂が実っている国、という意味
です。秋津も瑞穂もこの国が稲作によって豊かな国(豊葦原)になったことを褒め称える言葉といえるでしょう。
左の写真は田んぼでよく見かけるアキアカネが羽化したばかりの姿です。
七月十六日の午前五時から一斉に出てきました。今は少し身体に赤みがさして、稲の上を無数に飛んでいます。稲をあらすウンカをはじめ様々な「害虫」といわれる虫を食べて稲を守っています。農薬よりトンボ様、この国はやはりトンボ様が守る瑞穂の国であるとしみじみ思います。

発行元 自然栽培 岩木山虹農園
文責 前田 尚人