種々-くさぐさ- 2025/10/23

岩木山虹農園便り58号

岩木山が赤く色づいています。霜降の時期にふさわしく十月二十日から最低高気温が六℃前後になり、雪がちらつくのも近いようです。
稲が刈られてがらんとした田圃は静かになりました。春から夏に働いた様々な体験と人との出会いの記憶はいったん心の底に沈み、熟成されます。夜も長くなり活動は少しずつ鎮まっていきますが、人の思考自体は活発な
「春」になったと言えます。物思う晩秋に近づきます。

自然栽培を行う意味

お米の乾燥、籾摺をお願いしているもみすり
農業法人の会長さんとゆっくり話す機会がありました。こう質問されました。
「前田さん。自然栽培で田圃をやるメリットって何かあるのか。」
昨年は農協が米を出し渋るので米が高くなっているという批判が噴出しましたが、実際は農協にもお米がなかったのです。そこで今年になって農協は、肥料、農薬、除草剤を活用した多収量のお米を自然栽培並みの価格で買い付け、集めています。
一方自然栽培では、田植えから収穫まで除草(手除草もふくめて)で苦労しても収穫量が少ない。会長さんの質問は、その状況で経営上の収入のメリットがあるのか、ということでした。もっともな考えですし、自然栽培のメリットを再確認する機会になりました。






自然栽培を行う個人的なメリット
①ネオニコチノイド等の除草剤による健康被害を避けられる。食べる人のおいしいという満足感と健康を支えることができる。
②圃場の環境が年々自然状態に近づいていき、人が生きる環境にも寄与できる。場が清められ、栽培している時の気持ちが前向きで穏やかに
なる。これは得難い。